しもきたCinéma

最新情報

[2018秋] 佃尚能 監督作品『鼻歌』『私とわたし』

[2018秋] 佃尚能 監督作品 2本同時上映


「鼻歌」(2016年制作)

【あらすじ】
東京で夢やぶれて、故郷に帰ってきたトランペット吹き・小津。しかし、10年ぶりの故郷は何もかもが変わり果て、帰るところはどこにもなかった。唯一、昔と変わらない佇まいを残す、銭湯に足を運ぶ小津。旧友・錦鯉との再会、そして謎の少女・節子との出会いが小津を変えてゆく。

【出演】
尾関伸嗣 / 桜木梨奈 / 水野直 / 針原滋 / 仙頭美和子 / 正木佐和 / 青柳尊哉 / 安岡力斗

【時間】
11分

【賞歴】
第69回カンヌ国際映画祭上映作品(2016)
48時間映画祭TOKYO2015 グランプリ他6冠
BEST SHORT COMPETITION (米) AWARD OF MERIT
MKE映画祭 (岐阜) 最優秀撮影賞・主演男優賞
那須国際短編映画祭 観客賞 他

「鼻歌」公式サイト


「私とわたし」(2017年制作)

【作品概要】
5分という枠の中にはキャストが1人。しかし、1人8役を次々と演じながら表現される「私とわたし」という存在に、あなたは何を思うか。今日に疲れた全ての人に贈る応援歌。

【出演】
大須みづほ

【時間】
5分

【賞歴】
第70回カンヌ国際映画祭 上映作品(2016)
L.A. Shorts Awards 2017 (米) BEST SHORT FILM、主演女優賞 他4冠
Under 5 min Film Festival (トロント) 最優秀演技賞
第3回取手映画祭 グランプリ、取手市長賞
MKE映画祭 グランプリ、主演女優賞、隆盛賞 他

「私とわたし」公式サイト


【監督紹介】
佃尚能

1981年生、埼玉県出身。
映像ディレクター/クリエイティブディレクター

テレビ局で「真田丸」「ひよっこ」オープニングやドラマ番組の演出を手掛ける傍ら、監督・脚本家としてショートフィルムを制作。

2010年ミュージカル映画「スキャンダル!」でヒューストン国際映画祭グランプリ受賞。
「鼻歌」「私とわたし」が2年連続カンヌ国際映画祭上映された他、国内外でグランプリ含む多数受賞。

「The Sea」はベルリン国際映画祭でEFMセレクション上映。
イタリア、ウィーンでBEST MVに選出、現在5冠。

佃監督、及び、キャスト登壇予定!

[2018秋] すぎやまゆうこ 監督作品『赤い蝋燭と人魚』

「赤い蝋燭と人魚」(2016年制作)

【作品概要】
1921年につくられた小川未明の有名な童話。
人間の世界に産み落とされた人魚の娘の悲劇を描く物語を、切り絵で映像のベースを作り、動きを加えアニメーションに仕立て上げた、繊細で儚いアート作品。

【あらすじ】
ある北の暗い海に身重の人魚が棲んでいた。人魚は辺りを見回し「あまりにも海が寂しいので子供が可愛そうだ」と考えた。人魚は人間が優しい心を持っていて、街は楽しい所だと聞いていたので、海辺の街の神社に行って子供を産み落とすことに決める。
翌朝、人魚の捨て子は神社のそばの、ろうそく屋の老夫婦に拾われた。その子はとても大切に育てられ、美しい娘に成長する。人魚の娘が白いろうそくに赤い絵を描くと、たちまち評判となりろうそく屋は繁盛する。神社に納めたろうそくを灯して漁に出ると、時化でも無事に帰ってこられるということが分かり、ますます評判が広まった。
評判を聞きつけた行商人(香具師)が人魚に目をつけ、老夫婦に娘を売ってくれるように頼んだ。最初のうち老夫婦は娘を手放そうしなかったが、「昔から、人魚は、不吉なものとしてある。」という香具師の言葉と、法外な金を前にして手放すことになってしまう。娘は老夫婦の元を離れたくないと懇願するが…。

【原作】
小川未明

【生朗読】
黒魅サキ(声優・マルチクリエイター)
※上映会当日は生朗読を実施いたします

【スタッフ】
切り絵 西村つみ
プロデュース 高遠瑛
アニメーション 中村隆一
アートディレクション すぎやまゆうこ

【時間】
22分

【監督紹介】
すぎやまゆうこ
漫画家、映画監督、NPO法人FILMe あーすりんく代表

14歳の時「こどもの成長をアートで育み、幸せな未来を作ることが、自分の天職だ」と考え、子供に夢を与えるため、漫画を書き始める。女子美大在学中、22歳に、アテナ新人漫画賞受賞「別冊花とゆめ」で漫画家としてデビュー。

映像、アニメーション制作、NPO活動など、漫画とリアルの融合を模索し続け、10年の試行錯誤の結果「おんがく紙芝居」と言う新たなジャンルでワークショップを開催。
自分の足で街を歩き、自分の眼で世界を見つめ、自分の耳で物語を聴き、絵を書き、心を声で表現し、世界を表現する。
日本独自の文化である紙芝居に、ライブで音楽やパフォーマンスを加え、新たな息吹を吹き込もうとしている。
アートとワークが融合する多世代の理想郷を「ゆめとぴあ」と名付け、「才能発見!ゆめぴっく」(コンテスト)、「ゆめとぴあフェスタ」(発表会)、「しもきたcinéma」(上映会)など、地域に根付いた活動を続けている。

[2018秋] 荻野欣士郎 監督作品『浅草堂酔夢譚』

「浅草堂酔夢譚」(2011年制作)

【作品概要】
浅草公会堂を舞台に撮影した、1シーン1カット映画。

99分間。
公会堂の客席、舞台、ホール、階段、踊り場、控室、更には建物の外にまで及ぶ演出にカメラが動き役者を捉えていく。

99分間。
監督と役者と客席に座る目撃者でありエキストラとなる一般客が、真剣勝負。

たった1回しか撮影に費やせる時間が無い環境の中で、ほとばしる緊張感。
ただの一度も、カメラを止めることなく、カメラ1台をたずさえて、すべての人が同じ時を過ごす。

途中でNGが出れば、最初からすべてやり直し。
途中でカメラの映像が途切れてしまっても、最初からすべてやり直し。
98分でトラブルが起きれば、最初からやり直し。

本作は壮絶な時間をワンカットで撮ると言う側面と、一般客を「観客役」として「エキストラ出演」させてしまうという「撮影イベント」でもありました。

【あらすじ】
ほのか(田村愛)は2010年5月5日に24歳になる。24歳はほのかの母、葉子が死んだ年であった。ほのかは母親の年を越えることを不安に思っていた。
ほのかは母が死んだときに、近くにいなかった父・耕太郎(堀川りょう)と仲が悪い。しかし…耕太郎には隠された三つの秘密があることを知るほのか。
信じられないような真実を目の当たりにしたほのかは、果たしてどのように誕生日を迎えるのか?ほのかが最後に見る愛の奇跡とは?

【出演】
田村愛(映画初出演)
堀川りょう(アニメ/名探偵コナン:服部平次、ドラゴンボールZ:ベジータ役)
高野志穂(NHK朝の連続ドラマ小説「さくら」ヒロイン)
大堀恵(元AKB48・SDN48)
BORO(「大阪で生まれた女」)

【時間】
99分 1シーン1カット 世界最長映画(総時間104分)

【賞歴】
モナコ国際映画祭 IndependentSpirit Award 受賞
モナコ国際映画祭 主演女優賞受賞 田村愛
モナコ国際映画祭 主演男優賞受賞 堀川りょう
(主演女優賞・男優賞をダブル受賞)

【製作】
映画チームFilmFrontier

【監督紹介】
荻野欣士郎
https://kinshirouogino.com

東京都新宿区出身、1970年生まれ。
ATG(アート・シアター・ギルド)葛井欣士郎氏に師事。「欣士郎」の名を葛井氏より直々にいただき、本名から改名し監督・プロデューサーとして映画業界を歩む。
リアルな生活の中にちょっとファンタジーをいれた作風が随所に散りばめられています。

<映画>
「私の骨」(田口トモロヲ)
「ほのかの書」(吉村涼、霧島れいか)
「池島譚歌」(金子昇、田中達也)
「糸」(田中美里、直江喜一)
ユニバーサル作品「尾曲がり猫」シリーズ

<TV>
テレビ朝日「スーパーJチャンネル」特集ディレクター
テレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」ディレクター

『映画は挑戦である』をモットーに現代の映画事情や今後予定されている企画のコンセプト等もお話しいただきます。

[2018春] 笹井歳春 監督作品『戻る場所はもうない』予告上映・舞台挨拶

「戻る場所はもうない」43分・2017年制作
笹井 歳春監督挨拶のご案内

2018年5月19日
テアトル新宿にて
公開を記念して
予告上映と
監督挨拶をいただく予定です。

お楽しみに!

出演者
ルー大柴
高尾美有紀
岬万泰
新井秀幸

脚本・監督:笹井歳春
プロデューサー:小幡望美
撮影監督:久保田誠
録音監督:亀井耶馬人
撮影助手:新保嶺太
録音助手:田邊萌乃
整音:渡邉聡
効果AR:渡部未佳
制作:伊丹大輔

公開日
2018年5月19日
テアトル新宿

受賞歴
第11回「田辺・弁慶映画祭」主演男優賞、明日への期待賞
第60回「ロチェスター国際映画祭」優秀脚本賞
第40回「クレルモン・フェラン国際短編映画祭」コンペティション部門ノミネート
第15回「アシアナ国際短編映画祭」コンペティション部門ノミネート
第15回「ボゴタ国際短編映画祭」コンペティション部門ノミネート
第15回「うえだ城下町映画祭」コンペティション部門ノミネート
第18回「TAMA NEW WAVE」ある視点部門ノミネート

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[2018春] 浦嶋嶺至 監督作品『東京ジェネレーター』

【TITLE】
東京ジェネレーター

【DATA】
2012-2015年作品 59分
日本SF大会Varicon(2012年)・こいこん(2013年)参加作品

【CREDIT】
企画協力/笹本祐一 堺三保
脚本・美術・監督/浦嶋嶺至
題字/近藤ゆたか
プロデューサー/増田俊樹

出演/大沢真一郎 下田早織 高橋美律子 大山貴華 林和哉 上山学 松本准平 コンタキンテ
友情出演/横田守 山本夜羽音 ほしのえみこ 環望

【PROFILE】
東京郊外。首都圏の電力不足を一気に解消する新たな発電施設「かぐつち」が建設され、政府や電力会社はその重力を利用した発電システムが完全に安全・安心だと謳っていたが、建設では手抜き工事が行われ強度不足が顕在化しつつあった。汚職の発覚を隠蔽する企業は稼働を強行するが、システムは暴走を始めてしまう。
外部との連絡も遮断される中、発電所職員・相馬はその事実を恋人に知らせようと走り出すのだが…

【MESSAGE】
30分以内の作品がイベントの規定ですが、今回特別上映。

撮影期間2日、その1週間後に上映、というプログラムピクチャー顔負けの早業で制作(その後特殊効果を大幅追加したバージョンを再上映)。
超・短期間で作ったとは思えない作品のクォリティを堪能せよ!!

[2018春] 詩束透流 監督作品『さとがえり』

【TITLE】
さとがえり

【DATA】
2007-2018年作品 9分

【CREDIT】
原案・絵コンテ・監督/詩束透流
撮影・編集/浦嶋嶺至

【PROFILE】
EXPO’70、大阪万博。『人類の進歩と調和』をテーマに開催されたこの博覧会は、戦後昭和最大の国内イベントであった。
当時の幼稚園ではお絵かきの時間に万博のシンボルである「太陽の塔」を園児たちが何かに憑かれたようにこぞって描き続けた。それほどにこの「大阪万博」というイベントは、当時の日本人の精神に影響を及ぼし、経済・科学・アート・音楽等、さまざまなジャンルに潜在的な道標となっている。

その中心に在るのが岡本太郎最大の作品である「太陽の塔」であった。
太陽の塔は単なる公園に佇むモニュメントではない。大仏と同じく、或いはそれ以上の近代日本人の精神の巨大なる支柱だ。

――そんな「太陽の塔」への憧憬を、ショートムービーの映像に凝縮したくて作りました。

【MESSAGE】
わが家には1970年の大阪万国博に行ったとき会場で父にせがんで買ってもらった「太陽の塔」の置物がずっと飾られています。
その置物を眺めていて、ふと「こいつもたまには古里に帰りたいんじゃないのかなぁ」とたまに思うこともあり、いつかそれを叶えてあげたいとの気持ちからこの作品は始まりました。
奇しくもこの2018年春から太陽の塔の内部公開も再開されましたが、本作の撮影は遡ること2007年、封鎖されたままだった塔内部の特別内覧会から。2度目の抽選に当たり入って見ることができました。
残念ながらその当時は内部の展示物については「撮影不可」だったのですが…

さて、果たしてわが家の「太陽の塔」クンは、願いをかなえることができたのかな…?

[2018春] ギー藤田 監督作品『Going there』

【TITLE】
Going there

【DATA】
2016年作品 10分
2016愛媛ヌーヴェルバーグ・グランプリ受賞

【CREDIT】
監督/Gee藤田
撮影/玉井雄一朗
音楽/藤井達生

【MESSAGE】
一息ついて我おもう

いままでの己の嗜好性
それはあまりにも一般的
かつ恣意的
深みと拡がりが欠けていた

お花畑に埋もれて過ぎ去りし昔日を振り返るとき

思い出すに違いない

あのとき、病床で目にし耳にし舌にした数々の贈り物のことどもを

吾に残された日々は光まばゆい希望のアルカディア

魂の揺らぎと安らぎ

退院まであともう少しです

[2018春] すぎやまゆうこ 監督作品『赤い蝋燭と人魚』

【TITLE】
Red candle and mermaid
赤い蝋燭と人魚(英語字幕)

【DATA】
2016年作品 22分
切り紙アニメ

【CREDIT】
原作/小川未明
切り絵/西村つみ
アニメーション/中村隆一
アートディレクション/すぎやまゆうこ

【PROFILE】
1921年につくられた小川未明の有名な童話。
人間の世界に産み落とされた
人魚の娘の悲劇を描く。

2016〜2017年
フランス JAPANEXPOパリ
イギリス HyperJAPANロンドン
イタリア Comics&gamesルッカ
にて上映し好評を博す

A famous fairy tale created in 1921 by Miki Ogawa.
Draws the tragedy of the mermaid’s daughter who was banished in the human world.
This time, screen animation animation will be screened.

【イベントロゴ】

作品の巻頭に置くロゴマークを作成してみました。

とはいうものの、特にオフィシャルというわけではありません。

いま上映会に向けて短編を編集中なのですが、何かカッコのついたものがほしいな、と思ったもので…

このロゴ映像を入れた短編をご覧になりたい方は、ぜひ5/12当日イベント会場へ!!

[浦嶋嶺至]