[2018秋] 荻野欣士郎 監督作品『浅草堂酔夢譚』

[2018秋] 荻野欣士郎 監督作品『浅草堂酔夢譚』


「浅草堂酔夢譚」(2011年制作)

【作品概要】
浅草公会堂を舞台に撮影した、1シーン1カット映画。

99分間。
公会堂の客席、舞台、ホール、階段、踊り場、控室、更には建物の外にまで及ぶ演出にカメラが動き役者を捉えていく。

99分間。
監督と役者と客席に座る目撃者でありエキストラとなる一般客が、真剣勝負。

たった1回しか撮影に費やせる時間が無い環境の中で、ほとばしる緊張感。
ただの一度も、カメラを止めることなく、カメラ1台をたずさえて、すべての人が同じ時を過ごす。

途中でNGが出れば、最初からすべてやり直し。
途中でカメラの映像が途切れてしまっても、最初からすべてやり直し。
98分でトラブルが起きれば、最初からやり直し。

本作は壮絶な時間をワンカットで撮ると言う側面と、一般客を「観客役」として「エキストラ出演」させてしまうという「撮影イベント」でもありました。

【あらすじ】
ほのか(田村愛)は2010年5月5日に24歳になる。24歳はほのかの母、葉子が死んだ年であった。ほのかは母親の年を越えることを不安に思っていた。
ほのかは母が死んだときに、近くにいなかった父・耕太郎(堀川りょう)と仲が悪い。しかし…耕太郎には隠された三つの秘密があることを知るほのか。
信じられないような真実を目の当たりにしたほのかは、果たしてどのように誕生日を迎えるのか?ほのかが最後に見る愛の奇跡とは?

【出演】
田村愛(映画初出演)
堀川りょう(アニメ/名探偵コナン:服部平次、ドラゴンボールZ:ベジータ役)
高野志穂(NHK朝の連続ドラマ小説「さくら」ヒロイン)
大堀恵(元AKB48・SDN48)
BORO(「大阪で生まれた女」)

【時間】
99分 1シーン1カット 世界最長映画(総時間104分)

【賞歴】
モナコ国際映画祭 IndependentSpirit Award 受賞
モナコ国際映画祭 主演女優賞受賞 田村愛
モナコ国際映画祭 主演男優賞受賞 堀川りょう
(主演女優賞・男優賞をダブル受賞)

【製作】
映画チームFilmFrontier

【監督紹介】
荻野欣士郎
https://kinshirouogino.com

東京都新宿区出身、1970年生まれ。
ATG(アート・シアター・ギルド)葛井欣士郎氏に師事。「欣士郎」の名を葛井氏より直々にいただき、本名から改名し監督・プロデューサーとして映画業界を歩む。
リアルな生活の中にちょっとファンタジーをいれた作風が随所に散りばめられています。

<映画>
「私の骨」(田口トモロヲ)
「ほのかの書」(吉村涼、霧島れいか)
「池島譚歌」(金子昇、田中達也)
「糸」(田中美里、直江喜一)
ユニバーサル作品「尾曲がり猫」シリーズ

<TV>
テレビ朝日「スーパーJチャンネル」特集ディレクター
テレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」ディレクター

『映画は挑戦である』をモットーに現代の映画事情や今後予定されている企画のコンセプト等もお話しいただきます。

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